今回は「年末年始もゆっくり旅行できないか?」とのご希望のもと催行させていただいた旅行です。12月31日出発、1月2日までのまさに年末年始の旅行でした。
大晦日、芦原温泉へ向かう道は北陸道に入ったあたりから雪がちらつき出しました。木之本からはチェーン規制があり5キロの渋滞。この渋滞を抜けるのに2時間かかってしまいました。その後も雪の為、慎重な運転となり時間はどんどん過ぎて行きます。
もともと「雪だったら」とゆったりと旅程をたてていましたが、さすがに芦原温泉に着いたのは6時半を過ぎていました。
芦原温泉「灰屋」ではフロントの方や係りの女中さんたちが玄関前でお出迎えしてくれました。「ようこそ、雪の中を大変でしたね。」と言ってもらい、ロビーの正月のお飾りを見て「着いたー」と一安心。夕食後、大浴場へ向かう途中、いま着いたという宿泊グループと出会いました。みんな思わぬ雪で大変な1日となりました。
道中の苦労とは裏腹に、お宿のお庭は雪景色でとても綺麗でした。旅館で年末年始を過ごすのは初めてでしたが、大晦日には豪華な料理と年越しのにしんそばを頂きました。朝食にははおせち料理を見立てた八寸やお雑煮も出てきました。
2日目、元旦の朝は雪景色が残りながらも空は明るく、新年らしい朝を迎えることが出来ました。
芦原温泉を後にし、三国へ向かうと漁港に停泊している船には笹のお飾りがされており、お正月気分を盛り上げてくれます。
東尋坊では、駐車場から土産物屋のある通りを歩いているときは日も照ってきて、比較的暖かかったのですが、土産物屋街をぬけ海岸へ出ると風がビュービュー吹きつけて体温を奪われていきます。海は大荒れで水しぶきが飛んでくるほどの勢い!
こんな海を見れるのもいい思い出と集合写真をパチリ!
東尋坊でお買物と新鮮な魚介類を頂いた後は、荒海の越前海岸を右手に見ながら海岸道路を南下していきます。
しばらく走ると、左手の斜面に水仙が見え始めます。越前は水仙でも有名で今は調度見頃で、綺麗な水仙が越前の荒海に向かって咲き誇っています。高台に上がると「越前水仙ランド」に到着。ここからは越前海岸が眼下に見下ろす絶景でした。
水仙ランドは屋内でも栽培されていて、水仙の香が漂っていました。
寒々とした越前海岸を眺めた後は、越前温泉「漁火」にて温まって頂きました。ここの露天風呂は海岸に面している為、荒波の大迫力が楽しめました。
2日目宿泊は彦根の「味覚の宿 双葉荘」です。雪景色の中、大きな門松がお正月の趣を感じさせてくれます。ロビーでも金屏風にお正月用のお花が活けてあります。小さなお宿ですが、お料理には定評があり、この日は湖北のおせち料理が並びました。
3日目の朝は雪で始まりです。雪景色の彦根城・玄宮園はとても美しく、幻想的でした。こんな景色もこの時期の湖北ならではと喜んで頂くことができました。
玄宮園の景色を楽しんだ後は、北上し長浜は黒壁スクエアへ向かいました。ガラス工芸品などを見ながらアーケード内を散策、昼食は私のお勧め「翼果楼(よかろう)」の焼鯖そうめんを召し上がっていただきました。ここの鯖はスペアリブのようにやわらかく、味がしみていて美味しいです。そうめんにも味がしみていて、だしはありませんが、つるつると美味しくいただけます。古い家を改築した雰囲気も抜群です。
最後は彦根の「多賀大社」に参拝。普段ならスムーズに走れるはずの国道も参拝の車で渋滞でした。なんとか近くの駐車場に止め、門前の賑わいを楽しみながら参拝し、健康と長寿を願いました。昨年屋根の葺き替えを終えた大社はきらびやかに見えます。ここは昔から「お伊勢参らばお多賀へ参れ、お伊勢お多賀の子でござる」といわれ信仰があつい大社です。
湖岸道路を南下する帰路の途中、湖西を眺めると夕日が大きく綺麗に見え、神々しいような気分で帰路に着くことができました。