行 程
1日目 屋久杉自然館→屋久杉ランド→紀元杉→千尋の滝
2日目 平内海中温泉→湯泊温泉→中間ガジュマル→大川の滝→  西部林道→うみがめ館→志戸子ガジュマル公園→白谷雲水峡→荒川登山口
3日目 ぽんたん館→永田浜→吉田漁港→宮之浦港→屋久島環境文化村センター 杉匠

鹿児島県・屋久島へは伊丹空港から鹿児島空港を経由して約3時間半。実際に飛行機で飛んでいる時間は1時間50分程です。屋久杉を代表とする大自然が残る世界遺産の島、南の島でありながら、標高2,000m近い山々があり、冬には雪が降る神秘的な島です。
今回は車イスのお客様一人に私が添乗・介助・運転手としてお世話させていただくことで屋久島を楽しもうという企画、二人旅です。ヘルパー2級を持っていたからできた旅です。添乗員といえども綿パンにリックサック、運動靴と動きやすい格好での出発です。
お客様の家から車イスを押して阪急電車、モノレールを乗り継ぎ伊丹空港へ。通勤時間の満員電車の中でしたが、予定通りに到着できました。

伊丹空港では事前に車イスの連絡をしていた為、スムーズな対応をしていただけました。プライオリティゲストということで、搭乗手続き以降、飛行機に乗ってしまうまでは航空会社の方が全て対応、さすが行き届いていてゆっくりと丁寧な対応でしたが、お客様いわく、搭乗用の車イスは乗り心地が悪いらしいです。飛行機内の通路を通れるよううまく工夫されているのですが、その分乗り心地が犠牲になったようです。
屋久島空港へ到着するとレンタカーが待っていました。通常はレンタカー会社まで行ってから借りるのですが、こちらも事前に連絡を入れておいたので気を利かせて持ってきて頂いていました。ありがたいサービスに感謝!
レンタカーで最初に向かった先は「屋久杉自然館」、屋久島の歴史や屋久杉のことを学べます。屋久杉の大きさに改めてびっくり!年輪の細かさも普通の杉と違うことが良く分かりました。床には杉のブロックが敷き詰められていて歩くたびにカタカタと心地よい音を出します。

宿泊先「JRホテル屋久島」ではホスピタリティあふれるおもてなしを受けました。ホテル玄関の絨毯マットなどをさりげなくよけていただいたのは少しでも段差解消、押しずらさ解消をと思ってのことで、ホテルスタッフ全員がそういった感じでした。
屋久島温泉はヌルヌルのお湯でお肌スベスベになります。都合上、お客様と一緒に大浴場に浸かることができませんでしたが、それでもたっぷりとかけ湯をさせて頂き、ヌルヌル感を味わってもらうことができました。夕朝食は海の見えるレストランでゆったりと、旅行に来た気分を盛り上げてくれます。

2日目も朝から晴天です。「屋久島は月のうち35日が雨」といわれますが、5月はベストシーズンで旅行中雨にあうことはありませんでした。部屋のベランダから見える朝日はとても綺麗で思わずボーッと眺めてしまいます。

今日は島を1周することに、まずは「湯泊温泉」、ここは海に面した温泉で野天気分満点です。板の仕切りだけで女性はちょっと入りづらいですね。
ガジュマルってご存知でしょうか?ガジュマルは馬の尾のような根が垂れ下がり熱帯ジャングルのような様相を呈した亜熱帯植物です。「中間ガジュマル」は中間地区にあるガジュマル群です。本州ではまず見れないような木です。物々しくて触るのも恐いような気がします。写真では真ん中にいる小さいのが私です。ガジュマルは他でも多く見ることができ、南国ムードを漂わせています。

さらに西へ向かい「大川の滝」へ、落差88mもの滝が間近に見られ迫力満点です。マイナスイオンが降り注ぐとはこのことか?日本100名瀑にも数えられています。

大川の滝を後に島の西側を行くとそこは山道で「西部林道」と呼ばれています。たくさんの島サルや屋久シカと出会うことができました。道端を我が物顔で歩いている動物に気を使いながらゆっくりと車を走らせます。
山道を抜け島の北側に出ると日本一の海ガメの産卵地、永田地区です。NPO「屋久島うみがめ館」では海ガメの剥製や発育状況、回遊経路など詳しく話を伺うことができました。


昼食は“首折れサバ”の刺身定食!“首折れサバ”とは鮮度を保つため、釣ってすぐ首を折り地抜きしたもので、新鮮でこりこりとおいしい!写真を見てください、この透明感!
その他、海も見たくて海岸線を色々見ました。ある漁港に入り岸壁まで車を寄せると、写真のようなすごい透明度の綺麗な海が見れました。
まだまだ書き足りません。屋久島はすごい!見も心も浄化された気分で帰ってきました。

 

 

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